候補者グループ
特定技能ビザ
International Visa for Engineers
特定技能ビザでの候補者は、非常に少ないのが現状です。
大別すると3つのグループに分けられます。
① 現在日本にいる人達のグループ<転職希望者>
特定技能の宿泊分野の技能評価試験を海外で受けることが出来ないため、実質現在海外にいる人達は宿泊を選ぶことが出来ません。
そのため、候補者のほとんどは日本国内で特定技能ビザですでにどこかのホテル旅館で働いている人が、他の店を探しているというケースか、下述の②のパターンがほとんどです。
転職組は奪い合い状態で、候補者がいたら即決まってしまいます。
また転職のほとんどの動機は、現在地方にいるが都市圏に移りたいというものが圧倒的に多いので、大都市圏のホテル旅館様しか興味を示さない人が多いのが特徴です。
② 過去日本での滞在歴がある人達のグループ
留学生として、来日して①日本語学校(約2年)、②専門学校(2年)、もしくは大学生として過去日本に住んだことがある人達です。
このパターンでは、本来は専門学校・大学を卒業した後に、日本で技術人文国際ビザによる就職先を探す、というのが彼らの王道のコースです。
しかし、①と②の通学期間に、学費が払えない、週28時間を超えてアルバイトをしていた、などの事由があると、国外退去処分となってしまい不本意ながら本国に帰国する人達もたくさんいます。
この人達は、技術人文国際ビザで再度来日することが難しい場合が多いため、国外退去になる前に日本で特定技能宿泊の試験を受けて合格し、一度本国に戻った後に再度特定技能ビザでの来日を目指しています。
このグループの人達は、日本語も上手でしかも過去に日本での接客経験(ほとんどがアルバイトとして)がある人が多いため、このグループの人材が見つかればラッキーです。しかし、この手の人材数がとても少ないことから、いたとしても奪い合いでなかなか採用するのが難しいのが現状です。
③ インドネシアとフィリピンにいる人達のグループ
試験実施機関である一般社団法人宿泊業技能試験センターは、インドネシアとフィリピンでの技能試験を実施しています。
今までは回数が少なく受験者数も限られていたのですが、回数が増すにつれ、また今後実施対象国が増えれば特定技能宿泊の候補者数も増えていくと予測されます。